ダイムラー・トラック―バス部品を顧客が3D生産、6月から新サービス―

商用車大手の独ダイムラー・トラックは18日、顧客の乗り合いバス会社が交換部品を自ら3D生産できるようにすると発表した。発注、輸送が不要となることから、バス会社は必要な部品を速やかに確保できるようになる。コストも低下するという。

サービスブランド「オムニプラス」を通して同事業を6月から展開する。バス会社はまず、オムニプラスが運営する3Dプリンティングの電子ライセンスショップに登録。必要とする部品と数量を入力すると3D印刷のライセンスが付与される。印刷が成功裏に終了するとライセンスは消滅する。

対象となるのは「メルセデスベンツ」と「セトラ」ブランドのバス部品。3D印刷が可能な1,500超の部品のうちまずは100強の部品を顧客が3D印刷できるようにする。

使用可能な3Dプリンターは当初、ファースーン・テクノロジーズの製品に限られるものの、他のメーカーの製品でも順次、生産できるようにする。

オムニプラスはサービスパートナーを通しても3D印刷サービスを提供する。バス会社は最寄りのサービスパートナーにライセンスの取得と3D印刷を委託することになる。

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