ドイツ連邦統計局は19日、電気自動車(BEV)の国内生産台数が2021年は約32万8,000台となり、前年を85.8%上回ったことを明らかにした。19年比では268.0%増えている。生産額は137億ユーロで、前年の80億ユーロから71%増加。19年(31億ユーロ)に比べると4.4倍に伸びた。
内燃機関車の生産台数は約220万台で、前年を23.3%下回った。BEVとの差は前年の16倍から7倍へと大幅に縮小している。
BEVの輸出台数は約30万台だった。前年比で92.4%、19年比で210.7%増えている。最大の仕向け先国は英国で、4万9,400台(前年比112.6%増)に上った。これに米国が4万2,500台(193.9%増)、ノルウェーが3万3,600台(20.4%増)で続いた。
BEVの輸入台数は29万2,000台と、輸入とほぼ同水準だった。増加幅は前年比が75.8%、19年比が382.3%。最大の輸入先国はフランスで、4万4,000台(0.5%増)に上った。2位はスロバキアで3万8,200台(143.2%増)、3位は米国で3万5,500台(127.3%増)となっている。
BEVの輸出高は126億ユーロ、輸入高は75億ユーロだった。輸出台数と輸入台数に大きな違いがないにもかかわらず金額ベースでは大きな差が出た背景には、ドイツ車は高価格帯の製品が多いという事情がある。
BEVの21年新車登録台数は約35万6,000台となり、前年を83.3%上回った。今年1月1日時点の保有台数は61万8,000台で、前年同日(30万9,000台)の2倍に拡大した。