マン・ウント・フンメル―パワートレイン部品事業を売却―

自動車部品大手の独マン・ウント・フンメル(M+H)は5月31日、パワートレイン向けエンジニアリングプラスチック部品事業を独投資会社ムタレス(Mutares)に売却することで合意したと発表した。経営資源をフィルター分野に絞り込む考え。取引金額は公表していない。9月末までの売却手続き完了を見込む。

エンジン吸気菅、チャージエアパイプ、樹脂容器、オイルパンなどを手がける事業を譲渡する。同事業の売上高は約5億ユーロで、M+H全体(42億ユーロ)の12%を占める。独北部のバート・ハルツブルク、中部のゾンネベルク、仏西部のラバルに工場を展開。雇用規模は約1,500人に上る。

ムタレスは昨年、カナダ・オーストリア系の自動車部品大手マグナから外装部品事業を取得した。今回の買収により、射出成形部品の幅を広げるとともに、シナジー効果を引き出す考えだ。傘下の射出成形部品企業の売上高は計10億ユーロ規模に拡大する。

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