ボッシュ―スタートアップ選定で地政学リスクも考慮―

自動車部品大手の独ボッシュは3日付のプレスリリースで、出資先のスタートアップ企業を選定する際に今後は地政学リスクや経済政策上の枠組みを考慮する方針を明らかにした。ベンチャー投資子会社ロベルト・ボッシュ・ベンチャーキャピタル(RBVC)のインゴ・ラーメゾール社長は、コロナ禍と地政学上の緊張の持続を背景に半導体不足とグローバルなサプライチェーンの寸断が至る所で起きていると指摘。そうしたリスクの軽減につながる技術を持つスタートアップを重視すると述べた。

RBVCは先端技術のホットスポットである独シュツットガルト、フランクフルト、米サニーベール、イスラエルのテルアビブ、上海の計5カ所に事務所を構える。年2,000社以上のスタートアップ企業をチェック。そのうち6~10件を選び抜いて出資している。

同社は今回、米東海岸のボストンにも拠点を開設することを明らかにした。2億5,000万ユーロの資金を運用する新たなファンドも設立する。

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