独連邦ネットワーク庁は7日、陸上風力発電パークの新規設置を対象に実施した助成金入札の結果を発表した。入札規模1,320メガワット(MW)に対し応札が947MWにとどまる札割れが発生。競争を通した助成額の引き下げという入札制度本来の機能は発揮されなかった。計116件の応札うち、条件を満たしていなかった2件を除きすべて助成金を受給できる。
落札価格は最低が1キロワット時当たり5.44セント、最高が同5.88セントだった。落札価格の加重平均は前回の5.76セントから5.85セントへと上昇している。
札割れの背景には陸上風力発電の◇認可手続きが煩雑で長期化している◇設置プロジェクトに反対する住民が各地で訴訟を起こしているッッという事情がある。政府は認可手続きの簡素化や住民訴訟のハードル引き上げを通して風力発電パークの新設を加速させる計画だが、今のところ効果は出ていない。