ドイツ銀行はこれまでロシアで勤務してきたIT技術者の多くを、ベルリンに新設する技術センターで引き続き雇用するもようだ。『ハンデルスブラット』紙などが報じたもので、異動対象者は数百人に上るとという。
ドイツ銀はロシアのウクライナ侵攻開始時点で、モスクワとサンクトペテルブルクの技術拠点でIT技術者を計1,500人、雇用していた。同行のIT技術者の約10%を占める。ロシアでの事業継続が難しいこともあり、同行はこれらの技術者全員にベルリン拠点への異動を提案したところ、約半数が応じたという。すでに数百人が家族を連れてベルリンに転居したもようだ。
高い技能を持つIT人材の確保は難しい。このため、同行はロシアのIT技術者を限り手元にとどめたい考えとみられる。
ドイツ銀は昨年12月、ベルリンの技術センター新設計画を発表した。雇用規模は1,000人に上るもよう。