独フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディは21日、ハンガリーのジュール工場における電動車(BEV)向けモーター生産を強化する計画を明らかにした。モーターはグループのプラットホーム「MEB ECO」を用いた小型BEVに搭載するもの。投資額は1,200億フォリント(3億100万ユーロ)で、政府から85億フォリント(2,100万ユーロ)の助成を受ける。2025年に稼働し、500人の新規雇用が生まれる見通しだ。ローターなどの部品生産も予定されている。
ハンガリー子会社のアルフォンス・ディントナー社長は、「自動車業界の転換に合わせてビジネスモデルや製品レンジを変化させ、競争力の維持、雇用の確保を図っていくことが肝要」と話し、ジュール工場への追加投資がこれに寄与するとの見方を示した。さらに、ハンガリー子会社が単なる生産拠点ではなく、従業員の確かなノウハウに基づいて、付加価値と明日のモビリティーを作り出すサービス業者として認識されるべきだという意見を明らかにした。