製造業新規受注4カ月ぶり増加、5月は+0.1%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した5月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で106.6(暫定値)となり、前月を0.1%上回った。増加は4カ月ぶり。ユーロ圏外からの受注が3.7%増えて全体を押し上げた。国内は同1.5%の減少。国外はユーロ圏(ドイツを除く)が2.4%減少したものの、ユーロ圏外の押し上げ効果でプラス1.3%となった。

部門別では投資財が3.3%増えた。増加は4カ月ぶり。ユーロ圏外が7.4%、国内が3.0%の幅で伸びた。

中間財は3.2%減となり、5カ月連続で下落した。国内が4.1%、ユーロ圏が1.8%、ユーロ圏外が2.9%落ち込んだ。

消費財は4.5%減少し、4カ月ぶりに落ち込んだ。国内が12.4%減と振るわなかった。ユーロ圏は6.0%増えた。

業界別でみると、構成比重の大きい自動車・自動車部品が12.8%増と大きく伸びた。機械など他の業界の大半は多かれ少なかれ減少。化学は横ばいだった。

4月の製造業新規受注は今回、当初の前月比2.7%減から同1.8%減へと上方修正された。

5月の製造業売上指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を3.2%上回った。4月については0.5%増から0.6%増へと上方修正されている。売り上げは増加しているものの、新規受注を下回り続けており、製造業の受注残高は拡大基調が止まらない。

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