ドイツの上半期の電力消費量2,810億キロワット時(kWh)に占める再生可能エネルギーの割合は約49%(暫定値)に上ったことが、バーデン・ヴュルテンベルク太陽エネルギー・水素研究センター(ZSW)と独エネルギー水道産業連合会(BDEW)の調べで分かった。前年同期比で6ポイント上昇している。BDEWの役員はロシア産天然ガスの供給減を受けて国内のエネルギー供給に大きな懸念が出ていることを指摘したうえで、「そうした事態を将来的に回避するための最も確実な道は、再生可能エネルギーを速やかに拡大することだ」と明言した。
陸上風力発電と太陽光発電がそれぞれ約20%増え全体を強く押し上げた。1~2月の強風と、5~6月の長い日照時間が大きい。洋上風力発電とバイオマス発電もわずかに増加した。
上期の国内総発電量は2,980億kWhで、前年同期を約2%上回った。従来型電力が1,590億kWhと全体の53%を占めた。再生エネは1,390億kWhで、内訳は陸上風力が590億kWh、太陽光が330億kWh、バイオマスが240億kWh、洋上風力が120億kWh、水力が90億kWhとなっている。