ドイツ連邦保健省は15日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を今秋に開始する見通しを明らかにした。少なくとも2種類を提供する。
現在の新型コロナワクチンは武漢で見つかった野生株に基づいて開発された。その後に出現した変異株への効果は落ちる。特にオミクロン株では感染防止効果が低いことから、製薬会社は新たなワクチンを開発している。
ドイツが現在、投入の準備を進めているオミクロン対応ワクチンは亜系統「BA.1」をベースとする二価ワクチン(2種類の株に対応したワクチン)と、「BA.5」に対応したワクチン。どちらのワクチンも十分な量を確保する意向だ。
どの対応ワクチンを投入するかは、どの系統が感染の主流になるかを見極めて決める。オミクロン株では「BA2.75」という新たな亜系統が出現しているが、同系統はBA.1に近いことから準備中のワクチンで対応できるとしている。
新ワクチンはまず9月初旬に1種類目の接種が始まる見通し。2種類目は9月末~10月初旬を見込んでいる。