ダイムラー・トラックは22日、バッテリー式電気ごみ収集車「eエコミック」の量産を開始すると発表した。同社がごみ収集車の電気自動車(BEV)モデルを量産するのは初めて。特殊トラック事業の統括責任者は、市町村は炭素中立の車両を望んでいると述べ、BEVごみ収集車のニーズは大きいとの見方を示した。
西南ドイツのヴェルト工場で量産する。同工場ではアーキテクチャーを共有する配達用BEV「eアクトロス」の生産を昨年10月に開始したばかり。
内燃機関トラックと同一の組み立てラインで混流生産する。eエコミックは組み立てがほぼ完了した後で、「フューチャー・トラックセンター」という別の組み立て施設に運ばれ、電動パワートレインや電池などBEV用の部品が搭載される。
開発に当たっては顧客企業の協力を受けた。5月には顧客が実用試験を開始している。
量産車の第1弾はデンマークの廃棄物処理会社に納入する。他の顧客にも順次、納入する予定だ。