自動車部品大手のコンチネンタルは20日、2022年4-6月期(第2四半期)決算の一部データ(暫定値)を公表し、ロシア事業で評価損7,500万ユーロを計上したことを明らかにした。ロシアへの追加制裁に伴い主にタイヤ部門で計上したとしている。
同社はモスクワ南西部のカルーガにタイヤ工場を持つ。ロシアのウクライナ侵攻を受け3月初旬に生産を停止したものの、同国の需要に応えないと現地の従業員と経営陣が刑法上の罰を受ける恐れがあるため4月に操業を再開した。稼働率は低い。7月上旬には同国からの撤退観測が浮上した。
4-6月期にはこのほか、自動車技術部門でのれん代と有形固定資産の評価損3億7,000万ユーロ、自動車用ホース・配管事業でリストラ費6,300万ユーロをそれぞれ計上した。これらの措置により利益は5億ユーロ以上、押し下げられる。