電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の7月の新規受注高は前年同月比16.7%増となり、増加幅は前月の0.5%から大幅に拡大した。増加は8カ月連続、2ケタ増は2カ月ぶり。国内受注が19.5%増え、13.9%減となった前月から大きく改善した。国外は14.3%増で、内訳はユーロ圏が5.6%増、ユーロ圏外が19.6%増だった。
1~7月の新規受注高は前年同期を13.3%上回った。国内が11.7%、ユーロ圏が17.2%、ユーロ圏外が13.2%の幅で伸びた。
7月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を0.3%上回った。増加は4カ月ぶり。1~7月は前年同期比で実質1.7%増えた。
8月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を予定する企業の割合から「縮小」の割合を引いた数(DI)は前月の17.8ポイントから21.5ポイントへと増え、2カ月ぶりに拡大した。
7月の業界売上高は前年同月比9.5%増の178億ユーロに拡大した。国内が13.0%、ユーロ圏外が1.9%、ユーロ圏が9.0%伸びた。
1~7月の業界売上高は前年同期比9.1%増の1,238億ユーロで、内訳は国内が12.2%増の588億ユーロ、ユーロ圏が3.8%増の235億ユーロ、ユーロ圏外が8.2%増の415億ユーロだった。
8月の業界景況感指数(DI)は5.8ポイントで、前月(6.1ポイント)とほぼ同水準となった。現状判断を示す指数が38.0ポイントから44.4ポイントへと改善したのに対し、今後6カ月の見通しを示す期待指数はマイナス21.6ポイントからマイナス26.7ポイントへと一段と悪化した。
8月の輸出期待指数(DI、先行き3カ月)は前月の7.0ポイントから2.0ポイントへと下がり、これまでに引き続き下落した。