肥料の国内販売が半減、天然ガス価格の高騰で

ドイツ国内での肥料販売量が大幅に減少していることが、連邦統計局の発表で分かった。それによると、第2四半期は主要肥料のリンが前年同期比50.6%減の1万4,000トン、カリウムが52.3%減の5万5,900トンと半減。窒素も18.5%減の23万8,000トンと大きく落ち込んだ。石灰は0.1%減の59万2,600トンと横ばいを保った。

主要肥料の販売が大幅に減少したのは原料、燃料として用いられる天然ガスの価格が高騰しているためだ。肥料・窒素化合物の8月の生産者価格は前年同月を108.8%も上回った。

貿易も低迷している。リン・窒素・カリウムをベースとする肥料の1~7月の輸入量は前年同期比11.0%減の210万トンへと後退。同輸出量も3.9%減って460万トンとなった。減少幅は特にリン肥料で大きく、輸入は52.6%減の1万5,100トンへと後退。輸出は74.5%減の1万1,400トンに縮小した。

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