値上げの動きが強まる、食品分野では全社が計画

Ifo経済研究所が5日発表した9月のドイツ価格計画指数(DI)は前月の48.1ポイントから53.5ポイントへと上昇した。アンケート調査の対象となった企業の半数以上が値上げを計画している。調査担当者は「インフレの波は残念ながら引かないだろう」と述べた。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環として今後3カ月の販売価格見通しを質問している。企業は「値上げする」「据え置く」「値下げする」のどれかを選んで回答。「値上げする」の回答比率から「値下げする」の回答比率を引いた数に季節要因を加味したものが価格計画指数となる。すべての企業が「値上げする」と答えれば同指数は100ポイントとなり、すべての企業が「値下げする」とすればマイナス100ポイントとなる。

9月の価格計画指数を業界別でみると、食品は前月の96.9ポイントから100ポイントへと上昇した。数値は流通業で全般的に高く、ドラッグストアは92.3ポイント、花・植物・ペット用品は89.6ポイント、玩具は89.0ポイント、自転車は84.4ポイント、紙・文具は83.8ポイントに上った。

製造では衣料品で83.5ポイント、ガラス・セラミック・石で77.3ポイント、電気設備で75.5ポイント、印刷物で70.3ポイントと水準が高い。

サービスでは飲食が87.4ポイント、建造物管理が78.0ポイント、宿泊が62.4ポイントに上った。

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