ボーダフォン―光ファイバー網を独で合弁敷設へ―

英電気通信大手ボーダフォンの独法人は17日、光ファイバー通信網の敷設に向け蘭同業アルティスと合弁会社を設立すると発表した。ドイツの光通信網を共同出資で拡大することでコスト負担を軽減。同分野で先行するドイツテレコムを追撃する。

当局の承認を得て折半出資の合弁を設立し、来春にも事業を開始する。両社合わせて最大70億ユーロを投資。基地局から各家庭までの全回線を光ファイバーでつなぐFTTH(ファイバー・トゥー・ザ・ホーム)方式の回線を今後6年で約700万世帯が利用できるようにする。

電気通信大手は需要が急増する光通信網の拡大に積極的に取り組んでいる。ただ、コストがかさむことから各社は投資会社との合弁を活用。ドイツテレコムはIFM、テレフォニカはアリアンツ・キャピタル・パートナーズ、ドイチェ・グラスファーザーはEQTと手を組んでいる。ボーダフォンもこれに追随する格好となる。

コンサルティング会社ダイアログ・コンサルトによると、光回線に接続するドイツ国内の世帯数は年末までに1,200万世帯を超える見通し。現時点ではドイツテレコムが390万世帯に上るのに対し、ボーダフォンは4万世帯にとどまる。

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