上海蔚来汽車―独でBEVの販売も開始―

中国の電気自動車メーカー(NIO) は7日にミュンヘンで開催したモデル発表会で、ドイツ市場で車両販売を開始すると発表した。21日から購入できるようになる。同社は4週間前に独市場に参入。これまでは車両の提供をサブスクリプションに限定してきた。

旗艦モデルのセダン「ET7」を販売する。価格は電池抜きで6万9,900ユーロ、100キロワット(kW)の電池込みで9万2,000ユーロ。独事業の統括責任者は、大半の顧客は電池抜きで購入し、電池をレンタル利用するとの見方を示した。電池のレンタル料金は100kWのもので月289ユーロ、75kWのもので169ユーロ。

同社は電池交換サービスを提供しており、顧客は充電残量が減った電池を専用のステーションでフル充電した電池と交換できる。所要時間は数分と短い。ユーザーは自分で充電することもできる。

今回の発表会では、ET7より小型のセダン「ET5」とSUV「EL7」を来春、独市場に投入することも明らかにした。EL7は中国では「ES7」の車名で販売されているが、独競合アウディが商標権侵害に当たるとして提訴したことから、欧州ではEL7の車名で販売されている。

中国の自動車メーカーはBEVの品質に自信を持っており、NIO以外の企業も欧州に進出する計画だ。比亜迪汽車(BYD)は9月、3モデルの投入計画を発表した。長城汽車(GWM)も準備を進めており、昨年11月にミュンヘンに欧州事業本部を開設した。

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