ドイツ連邦統計局が15日発表した10月の卸売物価指数は前年同月比17.4%増となり、上げ幅は前月を2.5ポイント下回った。ただ、エネルギー、原料、中間財の価格高騰を受けて水準自体は依然として極めて高い。
全体を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は41.5%に上った。このほか、固形燃料(99.1%)、動物(52.2%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂(39.8%)、化学品(38.7%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(27.6%)などで上げ幅が大きかった。古材・残材は15.0%低下し、下げ幅は前月の5.2%から約3倍に拡大した。
卸売物価指数は前月比では0.6%減となり、3カ月ぶりに低下した。古材・残材が10.4%、石油製品が5.4%の幅で下落。果物・野菜・じゃがいもは2.2%、穀物・葉たばこ・種子・飼料は1.8%上昇した。