協和キリン―医薬品13ブランドを独社に売却―

協和キリンは24日、欧州・中東・アフリカ(EMEA)事業を統括する子会社協和キリン・インターナショナル(KKI)が医薬品13ブランドを独製薬大手グリューネンタールに売却することで合意したと発表した。同社はコロナ化や地政学リスクなど経営を取り巻く環境が変化したことを受け成長戦略の見直しを実施。今回の取引に踏み切った。取引は独占禁止法上の審査などを経て来年第2四半期に完了する見通し。

まずはグリューネンタールと共同で設立する合弁会社に13ブランドを移管。グリューネンタールはKKIに7,000万ポンドを支払い、新会社の株式51%を取得する。26年第1四半期には同合弁の残り49%を13ブランドの知的財産権も含めて取得し、完全傘下に収めるオプション権を持つ。KKIは事業譲渡日から25年末まで、事業継続に必要な知的財産の対価として、ライセンス利用料と売り上げに応じたロイヤルティを受け取る。

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