労働市場はなお安定

ドイツ連邦雇用庁(BA)が11月30日発表した同月の失業者数は243万4,000人となり、前月を8,000人下回った。季節要因を加味したベースでは8,000人増えたものの、アンドレア・ナーレス長官は就労者数が大幅に増えていることを指摘。「全体的にみて労働市場は安定している」と述べた。

失業率は5.3%で、前月と同水準を保った。前年同月に比べると0.2ポイント高い。

国際労働機関(ILO)基準の10月の失業率は前月と同じ2.9%だった。

10月の求人件数は82万3,000件で、前年同月を1万5,000件上回った。季節要因を加味した前月比では7,000件減少したものの、求人指数BA-X(2015年=100)は横ばいの128を保った。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は11月1~24日に計8万2,000人となり、前月の9万8,000人を下回った。減少は3カ月ぶり。

国の操短手当を9月に受給した被用者は15万7,000人に上った。前月の2倍強に増えている。

10月の就労者数は4,589万人となり、前年同月を45万5,000人上回った。季節調整ベースの前月比でも3万2,000人増えている。

上部へスクロール