ドイツの大手鉄鋼商社クレックナーは12月19日、メキシコ同業ナショナル・マテリアル・オブ・メキシコ(NMM)を買収することで合意したと発表した。同国事業を強化し北米市場での競争力を高める狙い。買収金額は3億4,000万米ドル。2023年夏までの取引完了を見込む。
NMMはメキシコ北東部のモンテレイに本社を置く1999年設立の企業。計10カ所の拠点から自動車業界などに鉄鋼製品を供給している。従業員数は約500人で、2021年の売上高は約6億1,000万ユーロだった。
クレックナーは米子会社クレックナー・メタルズ・コーポレーション(KMC)を通してNMMを買収する。取扱商品を拡充するとともに、メキシコ現地顧客を獲得。また、これまで米国から展開してきたメキシコでの販売、サービス事業を現地で行えるようにする。
KMCは従業員数が2,100人で、計45拠点を展開している。直近の売上高は41億ドル。