BASF―北米MDI生産能力拡張で最終工期スタート―

化学大手の独BASFは11日、米ルイジアナ州ジェイズマーの統合生産拠点で鍬入れ式を行ったと発表した。ポリウレタンの原料となるメチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)の北米生産能力拡張に向けた工事の最終段階に当たるもので、2025に完工すると同拠点のMDI生産能力は年60万トンに拡大する。

同社は18年、北米需要の拡大を受けジェイズマー拠点のMDI生産能力拡張計画を打ち出した。3段階に分けて生産施設を完成させる計画で、すでに第2期工事を終了。昨年7月に最終段階に当たる第3期工事の開始方針を打ち出していた。

第3期の投資額は7億8,000万ドル。第1期からの投資総額は約10億ドルで、同社の北米投資では最大となる。