22年新車のBEV比率18%に上昇、テスラは7万台で首位

ドイツ連邦陸運局(KBA)が16日発表した電気自動車(BEV、乗用車)の2022年の新車登録台数は47万559台となり、前年を32.1%上回った。内燃機関車などを含む乗用車全体に占める割合は17.7%で、前年同期(13.6%)から4.1ポイント上昇している。

BEVの販売台数が最も多かったブランドはテスラで、6万9,963台に上った。これにVWが6万3,206台、現代が3万2,877台、フィアットが2万9,911台、オペルが2万9,297台、アウディが2万8,322台、ルノーが2万7,858台、メルセデスが2万5,182台、BMWが2万3,470台で続いている。

日本車では日産が最も多く、4,331台だった。これにマツダが1,815台、トヨタが840台、ホンダが677台、スバルが117台、レクサスが17台で続いた。レクサスは1-9月期が17台だったことから、10-12月期は1台も新車登録されていない。

新車に占めるBEVの比率ではテスラ、スマート(台数1万2,190台)、上海蔚来(498台)の3ブランドが100%を記録。ポールスター(6,984台)も99.7%と高水準に達した。5位は長城汽車(15台)で62.5%、6位はMGロエベ(8,774台)で55.9%、7位はフィアットで38.5%、8位はルノーで34.9%、9位はプジョー(1万5,371台)で34.0%、10位は現代で31.3%となっている。

スマート以外のドイツ車はミニが29.3%、オペルが20.3%、ポルシェが16.3%、アウディが13.3%、BMWが10.6%、VWが11.2%、メルセデスが10.3%、フォードが4.4%だった。

日本車は全体の平均(17.7%)をすべて下回った。最高は日産の16.6%で、ホンダは8.8%、マツダは5.2%、スバルは3.1%、トヨタは1.1%、レクサスは0.6%にとどまった。環境対応車の軸足をハイブリッド車(HV)に置き、BEVで出遅れていることが反映されている。

BEVにプラグインハイブリッド車(PHV)と燃料電池車(FCV)を加えた電動車全体の新車登録台数は83万3,487台で、前年を22.2%上回った。乗用車全体に占める割合は前年26.0%から31.4%へと上昇した。

電動車にHVや天然ガス車などを加えた環境対応車の新車登録台数は16.9%増の131万5,567台。乗用車全体に占める割合は49.6%で、前年同期(42.9%)を6.7ポイント上回った。

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