高級乗用車大手のBMWは1日、独東部のライプチヒ工場でリチウムイオン電池セルのコーティング処理ラインが本稼働を開始したと発表した。同工場で計画する5本のうちの1本で、残り4本も年内に本稼働体制に入る。
同ラインは1時間にセル2,300個強を処理できる。年間の処理能力は1,000万個を超える。処理したセルは同工場でモジュールに加工。さらに高電圧電池へと仕上げられる。
セルは同社が指示した条件に従って協業先が生産する。セルには様々な種類があり、車両には各モデルのコンセプトに最も適したものを投入する。
ライプチヒ工場では完成車と電動車用部品を生産している。電動車部品ではこれまで、電池モジュールの生産ライン2本が稼働していた。24年4月までにはセルコーティング処理ライン4本のほか、電池モジュール生産ライン1本と高電圧電池生産ライン2本が追加される。同部品分野の雇用規模は24年までに現在の800人強から1,000人強へと拡大する見通しだ。