日独の関係強化に独機械業界が期待

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は17日、ショルツ首相の訪日を前に声明を発表し、中国の台湾進攻懸念やロシアのウクライナ侵攻など地政学的な緊張が高まるなかで、民主主義、人権、規則に基づく国際秩序という基本的な価値を共有する日本との協力関係を深化させることは極めて有意義だと見解を表明した。両国間で初めての政府間協議については、気候変動対策や強靭な原料調達体制の構築などの重要なテーマで協業を深める絶好の機会だとしている。協業分野としてはこのほか、投資保護、安全保障政策、デジタル化を挙げた。

ドイツの機械メーカーにとっては日本が開拓の余地の大きい市場であることも強調した。日本が世界有数の産業国であるにもかかわらず、ドイツ製機械の輸出先ランキングで上位20カ国に入っていないためだ。両国関係の緊密化が輸出の拡大につながることを期待している。