消費者信頼感6カ月連続改善、上昇幅は縮小

市場調査大手GfKが3月29日に発表したドイツ消費者信頼感指数の4月向け予測値は3月の確定値(-30.6ポイント)を1.1ポイント上回るマイナス29.5ポイントへと上昇した。同指数の改善は6カ月連続。ただ、改善幅はこれまでに比べ小さい。指数も極めて低い水準が続いており、個人消費は今年、経済成長に寄与しない見通しだ。

所得の見通しに関する3月の指数(4月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を3.0ポイント上回るマイナス24.3ポイントとなり、6カ月連続で改善した。ガソリン、暖房油を中心にエネルギー価格が低下したことが大きい。インフレ率が高水準にとどまっていることから、購買力は低下している。

高額商品の購入意欲に関する3月の指数(同)は前月比0.3ポイント増のマイナス17.3ポイントにとどまった。前年同月を約15ポイント下回っている。

景気の見通しに関する3月の指数(同)は前月を2.3ポイント下回るプラス3.7ポイントとなり、5カ月ぶりに低下した。ただ、長年の平均であるゼロを2カ月連続で上回っている。

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