独製造業でサプライチェーンのひっ迫緩和がこれまでに引き続き進んでいる。Ifo経済研究所が3月の企業アンケート調査をもとに30日発表したところによると、原材料・部品が不足しているとの回答は前月の45.4%から41.6%へと低下した。調査担当者は「最適な供給からは依然として程遠い」としながらも、「この低下は今後数カ月、製造業生産にプラスの作用をもたらす」と指摘した。
状況が最も良好なのは皮革産業で、「不足している」との回答はまったくなかった。このほか、製紙(2.4%)、金属製造・加工(8.6%)、ゴム・樹脂製品(15.5%)などで不足度が低い。一方、データ処理装置(74.5%)、自動車(69.8%)、機械(66.7%)、電気装置(61.1%)の4業界は際立って高い水準が続いている。金属製品は24.2%、食品・飼料は23.8%、衣料品は22.1%、飲料は21.6%、化学は20.2%、ガラス製品・セラミック製造/石・土加工は18.5%だった。