機械業界で材料・部品不足が一段と改善

ドイツの機械業界で材料・部品不足の改善が進展していることが、業界団体VDMAが3月30日に発表した会員企業アンケート調査結果で分かった。チーフエコノミストのラルフ・ヴィーヒャース氏は、「状況は昨年半ば以降、一歩一歩改善している」と述べた。ただ、電子部品などでは依然としてひっ迫度が高い。

アンケートは639社を対象に21日から24日にかけて実施された。それによると、サプライチェーンの支障が「大きい」ないし「深刻」との回答は計57%となり、昨年12月の前回調査(同74%)を17ポイント下回った。直近のピークである昨年6月(87%)からは30ポイント低下している。

最も不足している材料・部品は「エレクトロニクス/電子部品」で、不足度が「大きい」「深刻」との回答が計75%(前回81%)に上った。2位は「化学品」で41%(10%)、3位は「金属/金属製品」で21%(29%)、4位は「プラスチック/ゴム」で16%(27%)だった。

業界では少子高齢化を背景に人材不足も深刻な状況が続いている。不足度が「大きい」ないし「深刻」との回答は前回の計81%から75%に低下したものの、水準は依然として高い。今後3カ月の見通しについては不足度が「強まる」が38%、「弱まる」が3%となっており、改善のメドは立たない状況だ。

上部へスクロール