2月輸出が4%増加、昨年4月以来の伸びに

ドイツ連邦統計局が4日発表した2月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比4.0%増の1,367億ユーロとなり、昨年4月以来の大きな伸びを記録した。増加は2カ月連続。輸入高(同)は4.6%増の1,207億ユーロで、6カ月ぶりに拡大した。

輸出を仕向け先地域別でみると、欧州連合(EU)域外(6.6%増の628億ユーロ)の伸び率が最も大きく全体をけん引。ユーロ圏は1.6%増の522億ユーロ、EUのユーロ非加盟国は2.9%増の217億ユーロだった。最大の輸出先である米国は9.4%増の140億ユーロ、中国は10.2%増の85億ユーロとなっている。

輸入はEUのユーロ非加盟国からが8.8%増の211億ユーロと大きく伸びた。ユーロ圏は3.3%増の417億ユーロ、EU域外は4.0%増の579億ユーロ。最大の輸入先国である中国が6.7%増の136億ユーロに拡大したのに対し、米国は8.7%減の76億ユーロと振るわなかった。

対ロシア貿易は輸入が67.2%減の3億ユーロとなり、6カ月連続で縮小した。輸出は14.3%減の9億ユーロで、貿易収支は6億ユーロの黒字。ロシアのウクライナ侵攻前は化石燃料などのロシア産資源を大量に輸入していたことから、恒常的に貿易赤字を計上していたが、対露制裁で輸入が激減したため黒字に転換した。

2月の貿易収支は160億ユーロの黒字で、黒字幅は前月(160億ユーロ)を同水準となった。前年同月比では50.0%増えた。

非調整ベースの2月の輸出高は1,323億ユーロとなり、前年同月を6.3%上回った。輸入高は2.6%増の1,154億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の121億ユーロから169億ユーロへと拡大した。

1~2月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで2,681億ユーロとなり、前年同期を8.4%上回った。ユーロ圏向けが11.2%増と全体をけん引した。

1~2月の輸入高は5.2%増の2,361億ユーロ。EUのユーロ非加盟国が17.7%増と特に大きく伸びた。貿易収支は320億ユーロの黒字だった。

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