トヨタ自動車は20日、同社の水素燃料電池車(FCEV)「ミライ」を用いた移動サービスのパイロットプロジェクトをドイツの首都ベルリンで共同実施していると発表した。FCEVが日常生活に役立つことを消費者にアピールし、受容度を高める狙いだ。
「H2ムーブズ・ベルリン」という名のプロジェクトを移動サービス事業者セーフドライブ・グループ、ENNOOおよび英鉱山大手アングロ・アメリカンと実施している。期間は2年。アングロ・アメリカンは燃料電池の触媒であるプラチナの世界最大手であることから参加した。
同プロジェクトではすでにミライ50台を投入済み。今後数カ月で200台に拡大し、FCEVでドイツ最大のフリート規模とする計画だ。水素の補給は現地企業H2モビリティ・ドイチュラントの燃料スタンドで行う。