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2020/3/12

ドイツ経済ニュース速報

化学業界が生産予測引き下げ、新型コロナの流行で

独化学工業会(VCI)は12日、独化学業界(製薬を除く)の今年の生産高予測を下方修正した。新型コロナウイルスの流行が景気の低迷に追い打ちをかけているためで、従来予測の前年比0.5%減から同1.5%減へと引き下げた。業界売上高(製薬を含む)については1,960億ユーロとしたこれまでの予測を据え置いた。 独化学・製薬業界の2019年第4四半期(10〜12月)の売上高は営業日数・季節要因調整後の実質で前期比0.8%増の454億ユーロとなり、低迷にひとまず歯止めがかかった。出荷価格は0.5%低下したものの、生産高が1.6%増えたことから売り上げが拡大した。国内売上が0.7%、国外売上が0.9%の幅で伸びた。工場稼働率は82.7%で、前期の81.7%を1ポイント上回った。 19年の業界売上高は1,962億ユーロとなり、前年を3.3%下回った。国内売上高が4.4%減の730億ユーロ、国外が同2.7%減の1,232億ユーロとともに振るわなかった。生産高は7.6%減。出荷価格は1.0%上昇した。工場稼働率は83.0%で、前年の84.1%を1.1ポイント割り込んだ。