独廃棄物処理大手のアルバは1日、中国事業と独包装材回収・再生事業(子会社インターゼロー)を中国の環境技術・サービス会社である成都天翔環境(Chengdu Techcent Environment)との合弁会社に切り替えると発表した。両合弁の資本のそれぞれ60%を天翔が掌握するため、アルバは経営権を失うことになる。独禁当局の承認を経て来年1月から新会社の運営を開始する。取引金額は明らかにしていない。ロイター通信によると3億ユーロ強で、アルバは債務の圧縮に充てる。
アルバは売上高が26億ユーロで、独業界2位に付けるものの、2011年から赤字が続いている。約4億5,000万ユーロの債務を抱えており、エリック・シュヴァイツァー氏(独商工会議所連合会会長)などの出資者は投資家を模索してきた。
天翔は2001年の設立で、時価総額は12億ユーロ。3月にも独建設・サービス大手ビルフィンガーから水処理技術事業を約2億ユーロで取得した。