工業ガス大手の独リンデは29日、米同業プラクスエアから合併提案を受けたことを明らかにした。メディア報道を追認したもので、対等合併を打診されている。両社は8月に合併交渉をしている事実を明らかにしたものの、9月になって打ち切った経緯がある。
工業ガス業界では価格競争が激しく、最大手の仏エア・リキッドは今春、業界5位(当時)の米エアガスを買収し市場シェアを約25%に拡大。トップメーカーとしての地位を強化した。
リンデとプラクスエアはこれを受けて合併交渉を行ったものの、合併後の本社・開発拠点の所在地や役員人事をめぐり意見がまとまらず、破談となった。