自動運転車の市街地走行試験、BMWが来年から実施

自動車大手の独BMWが本社所在地のミュンヘンで来年、自動運転車の市街地走行テストを開始する。同社は半導体大手の米インテル、運転支援システム開発のイスラエル企業モバイルアイの協力を受けて完全自動運転車を2021年までに量産化する方針を打ち出しており、これに照準を合わせて同テストを実施する。BMWで自動運転車の開発を統括するクラウス・ビュットナー氏の発言として『ヴェルト』紙などが報じた。

ドイツでは昨年9月、高速道路(アウトバーン)A9号線に自動運転技術の試験区間が開設され、自動車メーカーや電気通信事業者がテストを実施している。だが、自動運転を将来、全面的に実現するためには、市街地でも安全に利用できることが実証されなければならないため、アレクサンダー・ドブリント交通相は今夏、ミュンヘン、インゴルシュタット、ブラウンシュヴァイク、ハンブルク、ドレスデン、デュッセルドルフの6都市を市街地走行テスト地区に選定した。

BMWはミュンヘンの市街走行テストに約40台を投入する。テスト車両にはプロのドライバーが乗り込んで緊急時に操作を行う。テストで収集したデータは自動運転技術の改良につなげる考えで、同社は国内外の他の都市でもテストを行うとしている。

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