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2016/12/20

ドイツ経済ニュース速報

企業景況感が2年7カ月ぶりの高水準に

Ifo経済研究所が19日発表した12月のドイツ企業景況感指数は前月を0.6ポイント上回る111.0となり、2年7カ月来の高水準に達した。事業の現状判断が特に良好で全体が押し上げられた格好。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は年末にラストスパートした」との見方を示した。 現状判断指数は前月から1.0ポイント増の116.6となり、2012年2月以来の高水準を記録した。改善は4カ月連続。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.1ポイント増の105.6だった。 部門別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともに上昇した。新規受注と受注残が大きく増えており、増産予定の企業が増加している。 卸売業の景況感指数は約3年来の高い水準に達した。現状判断が大幅に改善したことが大きい。期待指数はやや落ち込んだ。 小売業は現状判断がやや悪化、期待指数が改善だった。景況感は極めて高い水準を保っている。家電販売店ではクリスマス商戦が好調だ。 建設業では景況感指数が前月に引き続き過去最高を更新した。現状判断と期待指数がともに上昇している。