ドイツ鉄道が黒字転換

ドイツ鉄道(DB)が23日発表した2016年12月期決算の純損益は7億1,600万ユーロの黒字となり、過去最大の赤字となった前期(13億1,100万ユーロ)から大幅に改善した。前期は組織再編や貨物部門での巨額評価損計上が響いて12期ぶりに赤字へと転落。16年12月期はコスト削減が奏功しており、前日に就任したリヒャルト・ルッツ社長は「業績の方向転換に成功した」と明言した。売上高(調整済み)は0.3%増の405億7,600万ユーロ、営業利益(EBIT、調整済み)は10.6%増の19億4,600万ユーロだった。

これまで長距離路線バスに押されて不振だった長距離旅客鉄道事業も業績が好転し、乗客数は5.4%増の1億3,900万人に拡大。売上高(2.6%増の41億5,900万ユーロ)とEBIT(4.8%増の1億7,300万ユーロ)も前期を上回った。

鉄道旅客部門のドイツ国内での定刻到着率は94.4%で、前期の93.7%から0.7ポイント改善した。

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