ドイツ連邦統計局が12日発表した第1四半期(1〜3月)の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.6%増となり、4四半期来の高い伸びを記録した。成長率の拡大は3四半期連続。内需と外需がともにGDPの拡大に寄与した。
内需では投資が全体をけん引。冬としては温暖な気候に支えられて建設投資が大きく伸びたほか、設備投資も力強く拡大した。個人消費と政府最終消費支出はともに緩やかに増加した。
外需がDGP成長に寄与したのは輸出の伸びが輸入を上回ったため。世界経済の復調とユーロ安が追い風となった。
統計局は今回、昨年第4四半期(10〜12月)までのGDPを最新のデータを加味して再計算し、一部の数値を修正。昨年第3四半期(7〜9月)の実質成長率を従来の前期比0.1%から同0.2%へと引き上げた。