乗用車新車登録、5月は13%増に、レクサスとトヨ タがともに急増

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した5月の乗用車新車登録台数は前年同月比12.9%増の32万3,952台と大きく伸びた。堅調な個人消費のほか、比較対象の2016年5月に比べ営業日数が2日、多かったことが大きい。1〜5月の累計は145万9,333台で、前年同期を4.7%上回った。

5月の新車登録を動力源別でみると、電気自動車(EV)は158.5%増の1,520台へと急拡大した。環境対応車の購入補助金制度が奏功した格好。ハイブリッド車は134.0%増の6,843台で、同補助金の対象となるプラグインハイブリッド車は193.3%増の2,323台だった。

ガソリン車は22.6%増と大きく増えて、シェアは前年同月の52.3%から56.8%へと拡大した。都市部での走行制限が検討されているディーゼル車は1.4%減少、シェアは46.3%から40.4%へと低下した。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均128.5グラムで、前年同月を0.8%上回った。排気量が大きいSUVが31.0%増と大幅に拡大したことが響いた格好だ。

部門別ではコンパクトカーが0.4%減少した以外はすべて増加した。

伸び率が最も大きかったブランドはレクサスで、前年同月比129.2%増の314台に拡大した。これにダチア(49.2%増の6,785台)、アルファロメオ(46.5%増の570台)、トヨタ(38.2%増の7,608台)が続いた。

ドイツ車はスマート(10.0%減の3,269台)を除いてすべて増加した。メルセデス(25.2%増の3万1,392台)、フォード(23.0%増の2万3,579台)、ミニ(17.9%増の4,466台)、ポルシェ(11.0%増の3,129台)は2ケタ台の伸びを記録。VWは8.8%増の6万339台、BMWは6.9%増の2万2,610台、オペルは3.9%増の2万2,093台、アウディは1.4%増の2万7,080台だった。

日本車はおおむね好調で、三菱は29.4%増の4,756台、スズキは26.9%増の3,143台、スバルは18.2%増の585台、マツダは12.5%増の5,879台、日産は11.1%増の6,294台を記録した。ホンダは1.6%減の1,736台とやや減少した。

日本車以外の主な輸入ブランドはフィアット(36.5%増の1万635台)、ボルボ(17.5%増の3,720台)、シュコダ(14.1%増の1万8,544台)、シトロエン(11.9%増の5,002台)、セアト(11.8%増の9,563台)、ジャガー(11.0%増の935台)、現代(10.3%増の1万142台)、起亜(9.3%増の5,918台)、ランドローバー(6.8%増の2,116台)、プジョー(5.9%増の5,933台)、ルノー(3.7%増の1万1,817台)、双竜(0.3%増の292台)が増加。ジープ(5.3%減の1,146台)とDS(27.9%減の272台)は減少した。テスラは322台だった(増減率は明らかにされていない。過去のデータでは昨年5月の登録台数が53台となっている)。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した5月の国内乗用車生産台数は48万2,400台で、前年同月を8%上回った。同輸出台数は7%増の36万9,400台。1〜5月の累計は生産台数が前年同期比1%減の244万7,600台、輸出台数が横ばいの187万8,000台だった。

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