4月輸出2.9%減に、イースター休暇響く

ドイツ連邦統計局が9日発表した4月の輸出高(暫定値)は前年同月比2.9%増の1,010億ユーロとなり、6カ月ぶりに落ち込んだ。大型連休のイースター休暇が昨年の3月から今年は4月に移動したことが響いた格好。物価と季節要因を加味した実質では前月を0.9%上回った。

4月の輸入高(名目)は830億ユーロで、前年同月から5.4%増加。貿易収支の黒字幅は181億ユーロとなり、前年同月を28.5%下回った。居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況を示す第二次所得収支の赤字幅が膨らんだことから経常黒字は46.3%減の151億ユーロと特に大きく縮小した。

輸出を仕向け先地域別でみると、減少幅が最も大きかったのは欧州連合(EU)域外で、6.3%に上った。EUのユーロ非加盟国とユーロ圏もそれぞれ1.0%、0.2%落ち込んだ。

輸入はEU域外からが8.6%増加したほか、ユーロ圏とEUのユーロ非加盟国からも各4.1%、3.5%伸びた。

1〜4月の輸出高は4,204億ユーロで、前年同期を5.5%上回った。EU域外向けが6.7%増加。ユーロ圏とEUのユーロ非加盟国向けもそれぞれ5.1%、4.0%増えた。

1〜4月の輸入高は8.9%増の3,423億ユーロだった。輸入先地域別の伸び率はEU域外が11.2%、EUのユーロ非加盟国が9.0%、ユーロ圏が7.1%だった。

1〜4月の貿易黒字は781億ユーロで、前年同期から7.1%減少。経常黒字も12.4%減って809億ユーロとなった。第二次所得収支では赤字幅が前年同期の151億ユーロから222億ユーロへと47.0%膨らんだ。

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