東芝は3日、スイス子会社ランディス・ギアの新規株式公開(IPO)計画を発表した。公開益を財務の強化に充てる考えで、9月末までにスイス証券取引所に上場する方向だ。第三者への売却などIPO以外の選択肢も検討しており、IPOを中止する可能性もあるとしている。
ランディス・ギアはツークに本社を置く企業で、電気、ガス、水道メーターの設計、製造、販売および総合エネルギーマネージメントの提供を行っている。
東芝はスマートグリッド事業の強化に向けて同社を2011年に完全買収した。買収額は債務を含めて23億ドル。ランディス・ギアには現在、産業革新機構が40%出資しており、東芝の出資比率は60%となっている。東芝は同60%を手放す考えだ。