独電気電子工業会(ZVEI)は11日、独業界の生産成長率予測を上方修正した。年初からこれまでの生産が好調なうえ、新規受注も拡大基調が続いているためで、前年比で実質1.5%増加するとしていた年初予測を同2.5%増へと引き上げた。
1〜7月の新規受注高は前年同期比で8.8%増加した。7月は前年同月比10.5%増と2ケタ台の伸びを記録。国内が14.1%増と特に好調だった。国外はユーロ圏外が10.9%増、ユーロ圏が3.3%増だった。
1〜7月の生産高は前年同期を実質4.5%上回った。7月は前年同月比7.1%の伸びだった。
7月の業界売上高は152億ユーロで、9.9%増加した。国外売上高が14.0%増の80億ユーロに拡大。国内も5.3%増えて72億ユーロとなった。
1〜7月の売上高は前年同期比7.4%増の1,079億ユーロへと拡大した。国外が9.6%増の566億ユーロ、国内が4.8%増の513億ユーロだった。
8月の業界景況感は高い水準で横ばいを保った。現状を「良い」とする回答は63%で、「悪い」の4%を大幅に上回り、今後6カ月の見通しでも「良い」が28%に上ったのに対し、「悪い」は3%にとどまった。輸出見通しは大幅に改善した前月とほぼ同水準を維持した。