電機大手の独シーメンスは2日、パキスタン東部のパンジャーブ州でガスタービンや蒸気タービンからなる発電設備を受注したと発表した。受注額は約2億ユーロ。発電分野で同社がパキスタンで獲得した受注では過去最大だ。
現地の独立系電力会社パンジャーブ・サーマル・パワー(PTPL)が新設するコンバインドサイクル発電所(パンジャブ・パワー・プラント・ジャング)向けに製品を納入するほか、エンジニアリングとプロジェクトマネジメントも引き受ける。同発電所の建設請負会社である中国機械工程(CMEC)から受注を獲得した。
同発電所はラホールの南西およそ250キロの地点に建設される。発電能力は1.3ギガワットで、燃料には液化天然ガスを利用する。まずは2018年12月に燃料を用いたガスタービン発電を開始。19年11月からは排熱を利用した蒸気タービンによる発電もスタートさせる。