仏自動車大手PSAは8月に買収した独同業オペルに対し組織のスリム化と効率アップを要求する考えだ。カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は『ヴェルト紙』のインタビューで、オペルの組織はスマートでなく、事業プロセスも効率的でないと指摘。オペルの生産コストがPSAの仏工場を50%以上、上回ることも挙げ、同子会社を黒字転換させるためには踏み込んだ措置が必要不可欠だとの認識を示した。
PSAはオペルを米ゼネラル・モーターズ(GM)から8月1日付で取得した。オペルのミヒャエル・ローシェラー社長は同日から100日以内に黒字転換に向けた計画作成を義務づけられており、11月に公表する予定だ。同社は2000年以降、黒字を計上していない。