自動車大手VWが利益率見通し引き上げ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は27日の決算発表で、売上高営業利益率(EBITベース、特別費計上前)が当初予想の6.0〜7.0%をやや上回るとの見通しを明らかにした。1-9月期の実績が7.7%と好調なため、上方修正した。

7-9月期(第3四半期)のEBIT(同)は43億1,500万ユーロで、前年同期を15.1%上回った。コスト削減と販売増が奏功した格好で、売上高も5.8%増の550億200万ユーロと好調だった。

特別費計上後のEBITは48.0%減の17億2,000万ユーロと大幅に落ち込んだ。ディーゼル車排ガス不正問題で引当金を新たに25億ユーロ計上したため。同問題絡みの引当金総額は251億ユーロに拡大した。株主帰属の純利益は10億6,100万ユーロで、53.4%減少した。

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