自動車大手のBMW、ダイムラー、フォード、フォルクスワーゲン(VW)グループは3日、電気駆動車向け急速充電ステーションの運営会社を共同で設立したと発表した。電力を動力源とする電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を普及させるためには充電網の拡充が必要不可欠であることから、手を組んだ。
均等出資の合弁会社イオニティ(Ionity)をミュンヘンに設立した。2020年までに欧州の高速道路と幹線道路沿いに最大出力350キロワットの高出力充電(HPC)ステーションを約400カ所、設置する計画で、年内にドイツ、ノルウェー、オーストリアを中心に20カ所を開設。来年中には100カ所以上へと拡大する。
充電規格には欧米メーカーが推進する「コンバインドチャージングシステム(CCS、コンボ)」を採用する。フル充電に要する時間は20〜30分。約120キロメートル間隔で充電ステーションを設置する。
イオニティの従業員数は来年初頭時点で50人。その後は漸次、拡大していく。