三井化学アグロと化学大手の独BASFは7日、三井化学アグロが発明し、両社が共同開発した新規殺虫剤「ブロフラニリド」の長期商業化契約を締結したと発表した。2014年の開発契約に続く取り組みで、三井化学アグロは日本・アジア、BASFは欧米を中心とした地域でそれぞれ販売していく。
ブロフラニリドは三井化学アグロの分子デザイン・有機合成技術から生まれた新しい作用性を持つ殺虫剤で、既存剤に抵抗性を持つ害虫にも効果がある。また、害虫の抵抗性管理に有効なローテーション使用の一剤としても大きな役割を果たす。適用対象は葉菜類、果菜類、マメ類、ワタ、トウモロコシ、イネなどで、住宅地の害虫駆除にも投入できる。対象となる害虫は農作物で問題となるチョウ目やコウチュウ目、および 生活環境で問題となるシロアリ、アリ、ゴキブリ、ハエなど。