鉱工業生産3カ月ぶりに増加、11月は+3.4%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が9日発表した2017年11月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を3.4%上回った。増加は3カ月ぶり。10月は火曜日に祝日が計2日あり、週末と祝日の間の月曜日に休暇を取る就労者が多く生産高が落ち込んだが、11月はその反動で大きく伸びた。製造業受注が好調なうえ、景況感も良好なことから、経済省は製造業の景気拡大が今後も続くとの見方を示した。

部門別でみると、製造業が4.3%、建設業が1.5%の幅で増加。エネルギー業は5.1%増となった前月の反動で3.1%落ち込んだ。

製造業では3分野すべてで増加した。増加幅は投資財が5.7%、消費財が3.6%、中間財が3.0%だった。

鉱工業生産を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、10〜11月は前の期の8〜9月を実質0.2%下回った。製造業で0.3%、建設業で0.1%減少した。

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