後発医薬品製造の独デルマファームは15日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。市場資金を調達して事業の国際化を推し進める考えで、採用基準が厳しいフランクフルト証券取引所の「プライム・スタンダード」で上半期中に株式市場デビューを果たす。新株を発行して約1億ユーロを確保するほか、100%親会社の投資会社テミス・ベタイリグングが保有株を一部放出。IPO後は浮動株比率がおよそ25%となる見通しだ。
デルマファームはヴィルヘルム・バイアー社長が複数の中堅製薬会社を統合して1991年に設立した企業で、皮膚病、アレルギー治療薬などを生産している。これまではドイツとオーストリア、スイスの3カ国で事業を展開してきた。今後は他の欧州諸国でも一部の製品を販売する考えだ。
同社の2016年の売上高は4億4,450万ユーロ、営業利益(EBITDA)は1億270万ユーロで、売上高営業利益率は23.1%。14〜16年の売上成長率は年6.6%、EBITDAは同19.1%だった。