VWがルワンダでカーシェアなど開始へ

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のVWブランド乗用車部門は18日、アフリカのルワンダにモビリティサービス子会社(フォルクスワーゲン・モビリティ・ソリューションズ・ルワンダ)を立ち上げたと発表した。サハラ砂漠以南の「サブサハラ」市場を本格開拓する方針に基づく措置で、自動車を用いた総合的な移動サービスを提供し、プレゼンスを強化する考えだ。投資額は1,600万ドル。最大1,000人の雇用が創出されると見込んでいる。

アプリを用いたカーシェアとライドシェアのサービスを首都キガリで今年、開始する。車両はVWブランド乗用車のモデルを利用する計画で、まずはカーシェアとライドシェアにそれぞれ150台を投入する。移動サービスの種類は将来的に増やしていく。これらサービス用のアプリはVWのほか、現地のスタートアップ企業も作成する。

投入車両はアフリカ事業の提携先であるCFAOがキガリの組み立て工場で生産する。当初の生産モデルは小型車「ポロ」と中型車「パサート」。同工場の生産能力を段階的に引き上げ、最終的に最大5,000台とする計画だ。

VWは1951年、南アフリカで生産を開始。2015年と16年にはナイジェリア、ケニアでそれぞれノックダウン生産にも乗り出した。市場開拓のほか、アフリカ経済の振興を目指しており、住民の教育や技術移転にも取り組む。

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