ドイツの建設業界団体HDBとZDBは18日発表した共同予測で、2018年の業界売上高が前年比4%増の約1,170億ユーロ強に拡大するとの予想を明らかにした。昨年1〜10月の新規受注高が前年同期を約5%上回り、受注残が増えていることから、安定成長が期待できるとしている。
同予測によると、住宅部門の売上高は3.5%増加する。大都市部の人口拡大を背景に集合住宅の需要が伸びており、完工件数は10年実績の2倍の約32万件に達する見通しだ。ただ、住宅需要に対応するためには少なくとも年35万件の完工が必要で、供給不足は解消されないとみられる。
商工業施設部門の売上高は4%増加する。工場稼働率の上昇を受けて製造業の投資意欲が高まっていることが大きい。同部門の昨年9月末時点の受注残高は172億ユーロとなり、20年以上ぶりの高水準に達した。
公共建設部門の売上高も4%増える。国の交通インフラ投資拡大が最大のプラス要因。市町村と州の投資意欲も強く、昨年9月末時点の受注残高は過去最高の170億ユーロに上った。